大阪労働学校/新年度スタート!
本校は、労働の尊厳にもとづく自律協同社会の創造を目指して2016年に設立され、4年目を迎えました。昨年は関生支部に対する大弾圧が続き、今年になってもその動きがとまりません。私たちは新年度の講座運営をやり抜くなかで、弾圧に抗する闘いを支援していく所存です。
★新年度は三つの柱で★
今年度は、大きく三つの柱を建てて、講座を編制しています。第一は、労働運動の活動家が労働運動・協同組合について学び考える講座(火曜日の夜間中心)、第二は、労働運動・市民運動などの活動家がみずからの思考と行動を鍛えるための、ものの見方・考え方の講座(木曜日の夜間中心)、第三は、市民や社会運動家を対象とする、現代社会についての哲学的、思想的、経済学的な省察の講座(土曜日の午後中心)です。
★時代を切り拓く力を★
第一の講座は、関生支部の運動が切り開いた地平を理論化し深化させるための講座で、関生型の労働運動だけでなく世界各国の労働運動および協同組合運動について学び考えます。津田直則講師(桃山学院大学名誉教授)、山元英一講師(全港湾大阪支部顧問)、木下武男講師(元昭和女子大学教授)、樋口兼次講師(元白鴎大学教授)、相良孝雄講師(協同総合研究所事務局長)が担当します。
第二は、社会運動・労働運動を担う主体が世界観・歴史観・社会道徳を学ぶための講座で、「マルクス・エンゲルス・レーニンの古典を読む」を大賀正行講師(部落解放・人権研究所名誉理事)が、「生きる場の哲学」を田畑稔講師(季報『唯物論研究』編集長)が、「日常感覚を問い直す」を斉藤日出治講師(大阪産業大学元副学長)が、担当します。
第三の、現代社会・経済に関する講座は、昨年に続いて、白井聡講師(京都精華大学常勤講師)、松尾匡講師(立命館大学教授)が担当します。
★社会変革を目指して★
本校は、日本の市民社会の知的・道徳的方向付けを実践的に担う装置であり、市民社会へのこの参入を通して国家と経済のあり方を転換していく装置となるべく、今後も努力を続けます。
< 投稿/斉藤日出治学長 >
【 くさり5月号より 】